海外遠征の足跡を振り返ると、20世紀と21世紀にそれぞれ大きな山場があった。一つは本学創立100周年に向け、世界最高峰エベレストに単一大学として初めて挑んだ「 3 M作戦」。もう一つは21世紀の初頭を飾った「ドリーム・プロジェクト」で、いずれも“オール明治”の底力をいかんなく発揮した。
また、学生主体の海外合宿をはじめ、日本山岳会やほかの登山隊に数多くの学生やOBが参加、数々の輝かしい記録を残している。そうした中、異国の山で近藤芳春、植村直己、大西宏、加藤慶信という、 4 名もの尊い命が失われたことを忘れることはできない。ここに明治大学隊として海外の高峰に挑んだ足跡をたどってみる。
目次