登山以外の活動史– category –
-
登山以外の活動史
森 章一(平成10年卒)- 夢を夢で終わらせない南極への想い
森章一は2005(平成17)年1月、文部科学省登山研修所から南極観測隊への推薦を受ける。冬期訓練を経て6月に正式採用され、7月1日から東京都板橋区にあった国立極地研究所の事業部職員として南極観測隊の準備に携わる。そして、南極観測隊員に任命され、... -
登山以外の活動史
原田暁之(平成2年卒)- 山の地形研究を通じパイオニアワークを実践
原田暁之は1986(昭和61)年4月、明治大学文学部史学地理学科に入学、同時に山岳部に入る。参加した白馬岳での新人合宿で、当時、山岳部長であった小疇尚先生から氷河地形などについて、現物を見ながらの講義を受けた。このときの鮮烈な印象が、彼のその... -
登山以外の活動史
岡澤修一(昭和47年卒)- 氷河地形の調査に捧げた生涯
山岳地形の成り立ちを説明するのに百の理屈よりも、たった一つの物的証拠や事実こそが全てを物語ると言われる。山岳地形や氷河地形の調査に取り組んだひとりのOBがいる。 岡澤修一は1968(昭和43)年4月、明治大学文学部史学地理学科に入学し、高校時... -
登山以外の活動史
根深 誠(昭和45年卒)- ネパールとチベットで独自調査と事業の数々
シャハーンドク初登頂などヒマラヤ遠征で活躍した根深誠は、ネパールやチベットを舞台に、独自の調査や研究で異才を放っている。そこで彼が手掛けた幅広い調査と研究、そして事業をテーマごとに紹介する。 ヒマラヤの河川でイワナ・ヤマメの移植放流事業... -
登山以外の活動史
植村直己(昭和39年卒)- 単独行の北極圏で観測と採集に尽力
北極点犬ぞり単独到達で名を馳せた植村直己であるが、その陰で科学的、博物的活動を行ったことは余り知られていない。彼は貴重なサンプルやレプリカを採集し、北極圏の自然環境や氷河地形を知る上で大きな成果を持ち帰った。 単独で向かう北極点とグリ... -
登山以外の活動史
大塚博美(昭和23年卒)- 雪男探索に執念を燃やしたヒマラヤニスト
1950年代にヒマラヤ登山の発展期を迎えると、遠征した登山隊は雪上に残された大きな足跡に出くわし、“雪男(イエティ)”のニュースが世界を駆け巡った。その発端は、イギリスのエベレスト遠征で主導的な役割を果たしたエリック・シプトンである。 1951... -
登山以外の活動史
森谷周野(昭和14年卒)- ふるさとの民俗調査に捧げた国鉄マン
民俗学への目覚めと「高志路会」への参加 高橋文太郎が傾注した民俗学に、清新な刺激を受けるひとりの山岳部員がいた。高橋より11歳若い森谷周野である。雪国・新潟育ちの森谷は、地元の山村に息づく風習や習俗に接し、民俗学に興味を抱くようになる。新... -
登山以外の活動史
高橋文太郎(昭和2年卒)- 習俗や伝承を調べた孤高の民俗学者
高橋文太郎は登山に打ち込む一方、機関誌『炉辺』の発行や執筆で多彩な才能を発揮し、とりわけ戦前まで民俗に関わる執筆の旺盛さには驚くばかりである。 彼の民俗学に関する第1作は、1928年(昭和3年)3月に刊行された民俗雑誌『旅と伝説』に「伝説と...
12