12~2月の山行一覧
- 積雪期トレーニング山行 12月7~9日 場所:谷川岳、参加者:3年 川嶋、2年 菅野、福澤、1年 木村、黒木、関、コーチ 中澤、高柳、宮津
- 冬山合宿 12月25日~1月5日 場所:宇奈月尾根より僧ヶ岳往復、参加者:3年 川嶋、2年 菅野、福澤、1年 木村、黒木、関、コーチ 中澤、宮津
- 武能岳トレーニング山行 2月7~9日 場所:武能岳、参加者:3年 川嶋、2年 菅野、福澤、1年 木村、関、コーチ 宮津
- 八ヶ岳登攀山行 2月14~17日 場所:八ヶ岳、行者小屋定着、赤岳・阿弥陀岳・硫黄岳周辺。参加者:3年 川嶋、2年 菅野、福澤、1年 木村、関、コーチ 中澤、宮津、川嵜
今後の予定
- 春山決算合宿 3月2~15日、実動7日、予備7日。場所:大日岳主稜往復、参加者:3年 川嶋、2年 菅野、福澤、1年 木村、関、コーチ 中澤、宮津
冬山合宿(宇奈月温泉~僧ヶ岳往復)行動概要
メンバー: 川嶋、管野、福澤、木村、黒木、関、中澤監督、宮津コーチ
12月25日(水) 入山 晴
宇奈月温泉駅で体操をした後出発する。スキー場までは足首程の積雪であり順調に登っていく。宇奈月温泉スキー場からわかんを装着し平和の像へ登っていく。450m付近から林道を進み、トップを交代しながらラッセルを行う。積雪は脛から膝程である。その後も林道を歩き、平和の像BHに到着し、テント設営を行う。
監督以外のメンバーで宇奈月温泉駅にデポした官物の回収に向かう。宇奈月温泉駅でデポした官物を梱包し、BHに向けて出発する。1年生1名のペースがやや遅れるが、声を掛け合いながら登っていき、BHに到着する。
CT: 宇奈月温泉駅(9:36)~スキー場(10:10-10:30)~平和の像BH(12:15-13:36)~スキー場(14:15)~宇奈月温泉駅(14:31-14:58)~スキー場(15:34)~BH(16:41)

12月26日(木) 雪上訓練 雨
起床時から雨が降り続いており視界も悪いためスキー場まで移動することは難しいと判断し、BHのテント設営場所の隣にある建物のテラスで雪上訓練を行う。ロープワーク、アイゼン着脱等の訓練を行う。
CT: BH~BH横のテラス(6:30-10:22)~BH
12月27日(金) 雪上訓練 曇り後雪
トレースがなく足首程の積雪であるため、わかんを装着しスキー場方面へ林道を下り、500m付近の程良い斜面で滑落停止訓練を行う。その後、自由歩行でBC方面へ登っていく。積雪は膝から太腿程度であり、雪がしまっていて歩きやすい。後ろのメンバーは赤テープを付けながら登っていく。
700m付近でFix工作の訓練を行う。BC予定地(1043m)手前の900mで天候が悪化したため引き返す。ツェルトを出し、その中で休憩した後下る。上級生2名と宮津コーチはFix回収のため先に下る。スリップに注意しながら下っていく。登山口からの林道では間隔を空け、良いペースで進みBHへ到着する。天候が悪いため本日の訓練は終了とする。
CT: BH(6:30)~雪訓場所500m(7:30-8:23)~BH(8:40)~950m引き返し地点(12:20)~BH(12:43)
12月28日(土) 上部偵察 雪
降雪が強いため天気が回復するまでテントで待機する。9:30に少し天候が回復したためBCに向けてサブ梱包で足付けに向かう。わかんを装着し、体操を行う。
60cm程度の積雪があるが林道はややトレースが残っており、ラッセルをしながら順調に進んでいく。視程は300mほどである。雪崩に注意し、間隔を空けながら第一登山口まで歩く。その時点で天候が悪化してきたためBHに引き返す。
CT: BH(9:58)~引き返し600m(10:41)~BH(10:55)
12月29日(日) 荷上げ 雪
わかんを装着して出発する。天候が悪いため明るくなるまで建物のテラスで待つ。前日からの積雪で膝程のラッセルで林道を進む。雪崩に注意しながら間隔を空けて歩いていく。第一登山口からは2年生がトップを交代しながらラッセルし、後ろのメンバーは赤テープを付けながら登る。
雪は降り続いており、湿った雪で重い。途中、別パーティーとすれ違う。その後も1043mのBC予定地を目指し登って行くが雷が鳴っておりその後の天候悪化の可能性を考慮して930mで官物をデポして引き返すこととする。林道では雪崩に注意し間隔を空けて進みBHに到着する。
CT: BH(7:15)~引き返し930m(10:47-10:57)~BH(12:00)
12月30日(月) BC入り 晴
わかんを装着した後出発する。林道は雪崩に注意しながら間隔を空けて進む。2年生がトップを交代しながら進み、他のメンバーがその後ろを歩く。第二登山口からは片側が切れており、木が多くあるため上級生が1年生の傍に付きながら通過する。
途中、鉄塔付近で1年生1名が過呼吸気味になり遅れたため呼吸を整え、ゆっくりとしたペースで進む。赤テープを付けながら登って行く。その後、1年生1名が大きく疲弊したため官物4kgを抜く。ゆっくりとしたペースで進み、途中前日デポした官物のFixバー、Fixロープ、捨て縄を回収し、1043mのBCに到着する。
CT: BH(7:01)~BC(10:23)
12月31日(火) 停滞 雪
梱包を行い、ハーネスを装着した状態で明るくなるまでテント待機する。天候が悪く、今後も天候の回復が見込まれないため予備日を使用し停滞することとする。
1月1日(水) FC偵察・荷上げ 晴
荷上げ隊
メンバー: 川嶋、木村、黒木、関、中澤監督
体操、ビーコンチェックを終えた後出発する。東側が切れているため注意して進む。1045mのFix箇所に到着する。先行隊と合流し少し待機した後通過する。順調に通過し、その後も良いペースで歩いていく。
途中、1200m付近で休憩をとりレイヤー調節や肩回しを行う。そこから先は所々雪庇に注意しながら赤テープを付けていく。天候は良く、風もない。1350m付近で休憩する。1431m手前のFix箇所で先行隊と合流したため待機する。Fixが張られた後、1人1人登っていく。
順調に登り1450mのFC予定地に到着する。整地し、官物をデポした後休憩をとる。天候が良く、黒部市や周囲の山が見渡せる。写真を撮った後下り始める。Fix箇所はスリップに注意しながら慎重に下る。良いペースで下っていき1045mのFix箇所も通過する。1年生1名の安全管付きカラビナが外れず時間がかかるが無事全員通過する。東側の切れている箇所は声を掛け合いながら慎重に通過し、BCに到着する。
CT: BC(7:00)~1450m(10:42-11:24)~BC(12:38)
先行隊
メンバー: 管野、福澤、宮津OB
準備、体操を済ませ出発する。昨日の降雪でトレースは消えており大腿から腰ほどのラッセルとなる。Fixロープが埋まっていたため、掘り起こす。先行隊は交代でラッセルをしながら進んでいく。緩やかな尾根で難しい箇所はない。
1431m直下は急斜面のため、1380mから50mFix工作を行う。Fix工作途中に荷揚げ隊と合流する。支点は、下部は灌木で取れるが終了点は灌木がないためスノーバーで支点構築を行う。Fix工作終了後、1450mに荷揚げた官物をデポし、休憩した後全員で下る。

1月2日(木) FC入り 雪
明るくなるまで待った後、わかんを装着して出発する。2年生と宮津コーチが先行する。前日から膝程の積雪がある。東側の切れている箇所に注意しながら通過する。Fix箇所に到着し、先行していた2年生が通過するまで待機する。
その後、1人ずつ順調に登っていく。全員通過し、ゆるやかな登りが続くためゆっくりとしたスピードで登っていく。所々傾斜が強くなり1年生のペースが遅れるが、声を掛け合い、気合いを入れて登っていく。
途中、1250m付近で休憩をとる。休憩した後ゆっくりとしたペースで登るが、1年生が過呼吸気味になったため呼吸を整えながら進む。1250m付近で再度休憩を取る。その後風雪が強くなってきたためゴーグルを装着する。
1431mのFix箇所で先行していた2年生と宮津コーチと合流する。慎重に素早くFix箇所を通過しFCに到着する。前日デポしていた官物を回収しテント設営を行う。
CT: BC(6:34)~FC(10:16)
上部偵察隊
メンバー: 管野、福澤、宮津OB
FC到着後、サブ行動用品を準備し出発する。天気は悪く、視界は100m程である。尾根を辿りながらJPに向かう。途中1520m付近は尾根が広くなっているため、赤テープをつけ、ルートファインディングに注意しながら進む。
雪は大腿~腰程度である。ラッセルをして進む。JP直下の1550mまで進むが、視界が50m程まで悪くなる。これ以上進むのは危険と判断し、上部偵察を終了する。赤テープを辿ってFCまで戻る。
CT: FC(9:30-9:50)~1550m(11:30-11:35)~FC(12:55)
1月3日(金) 頂上往復 雪
ハーネスとわかんを装着して出発する。膝程の積雪でラッセルをしながら進む。要所に赤テープをつけていく。1640m付近でロープをつなぎ赤旗を分担して持つ。要所に赤旗をさしながら進む。1770m付近から赤旗を使い切る。雪は硬く、地面に生えている植物に赤テープをつけて進む。
山頂に到着する。視界が悪く風も強い。写真を撮りすぐ下山する。赤テープを回収しながら進む。1640m付近でロープを外す。天候が回復し視界が開けてくる。その後休憩をはさみながら順調に進み、FCに到着する。
CT: FC(6:34)~僧ヶ岳(9:40)~FC(11:55)

1月4日(土) BH入り 晴
梱包に時間がかかり出発が遅れる。体操をした後ビーコンチェックを済ませ出発する。1431mのFixが雪に埋もれて見えずFix通過に時間がかかる。Fix通過直後からしばらく片側が切れた細い尾根が続き危険であるため、1年生2名のザックは上級生が持ち、1年生2名は空荷で通過する。
Fixは2年生と宮津コーチが回収する。その後膝程の積雪がありラッセルをする。赤テープを回収しながら順調に下る。1045m付近のFix箇所は急斜面のため注意して進む。BCに到着後、デポしていた荷物を回収し休憩をする。2年生と宮津コーチがFix回収をし、BCで合流する。天気が良く周囲の山々が見える。
黒部川側は切れているため注意しながら歩く。第一登山口付近で肩回しを行い休憩する。そこからは雪崩に注意しながら間隔を空けて歩きBHに到着する。朝の出発時間に間に合わなかったことを受け、幕営生活技術養成のため予備日を使用してBHで幕営することとする。
CT: FC(6:41)~BC(9:37)~BH(12:30)
1月5日(日) 下山 晴
前日のミーティングで、林道は雪崩斜面が所々にあるため明るくなって視界が良い状態の方が安全であることから出発時間を遅らせることとする。林道ではすね程の積雪があり、トップを交代しながら進む。
天気が良くスキー場がよく見渡せる。500m付近からはスキー場の斜面を直降する。気合いを入れて下りきりスキー場に到着する。わかんを外し肩回しを行う。道路上は凍結しておりペースを落として慎重に歩き、宇奈月温泉駅に到着する。
CT: BH(7:18)~スキー場(8:20)~宇奈月温泉駅(8:42)