かねてより周知のとおり、今回の「炉辺通信」(205号)から従来の編集・印刷、全会員への送付する方式を取りやめ、昨年度中に全会員の意思をハガキにて確認のうえ、下記のいずれかの方式で配信する方法に変更しました。
- PDF形式(すなわち電子版炉辺通信)を電子メールに添付して配信
- 簡易な編集と印刷となるが従来どおり紙面の「炉辺通信」を郵送
- 上記1.2.の両方
繰返しの説明になりますが、このように方針を変更したのには、以下に代表される複数の要因があります。
時代背景
いまやほとんどの会員がPC、スマートフォンを所有し、活用するようになりました。これにより、文章、画像、動画、その他の情報を即時かつ容易に配信、受信ができるようになりました。かつては考えられなかったことです。この変化は今後も変わることがないと考えられます。
連絡の即時性、効率性の優位
かつては、手書きの文章 → 活字起こし → 編集 → 組 版 → 印 刷 → 封筒と住所ラベル準備 → 発送、という手続きが必要でした。しかし、いまやPC、スマートフォンの普及により、情報を出したい会員が炉辺会のHPなどに情報を上げれば、即時に他の全会員がその情報を見ることができます。電子メールで配信することも可能です。将来、全会員が利用できる状態となれば、現在の「炉辺通信」のようにまとめる必要すらないことになります。
経費節減の必要性
現況のところ(将来的にも)、炉辺会の会計は厳しい状況にあります。炉辺会の予算に占める炉辺通信の占める割合は、年により変動がありますが、多いときで約3分の1、少ない年でも4~5分の1を占めています。こうした固定費を少しでも削減することは炉辺会の将来にとって必要不可欠です。このため、電子版「炉辺通信」でよいことを確認した会員にはメール配信をするとともに、印刷・郵送の場合も、印刷を従来のオフセット印刷からオンデマンド印刷に変更しました。
持続可能性の確保
経費削減のため組版工程を省略し、汎用ソフトを使用して見た目は従来どおりの「炉辺通信」を編集することはややハードルが高く、結果として担当者が固定されることになっては編集担当者の持続的確保がうまくいきません。
このため、多少かたちは変わっても「炉辺通信」を今後も健全に継続させるためには、ある程度誰であっても担当できるようにしておく必要があります。
具体的には、印刷方法の変更(4ページの倍数縛りからの解放、余白の自由)、編集の簡易化(汎用ソフトの利用、シンプルなフォーマット整備等)、2段組みから1段組みへの変更、AIの活用による校正・編集補助、マニュアルの整備、HP担当者との協働などです。
今回の方針変更が良い行動であったかどうかはまだわかりません。しかし、これまでと同じ方法を取り続けた場合、確実に継続が困難となります。ご不便をおかけしますが、どうかご理解いただけますようお願いいたします。
今後は炉辺会ホームページとタッグを組んでより良い通信にしていきますので、よろしくお願いいたします。 なお、上記1. 2. 3. に関して意思表明をいただいていない方は、通信担当理事 小久保までご連絡ください。
(原田 記)