現役の動向(2023/11-2024/2)

この記事は 炉辺通信 №204 (令和6年4月10日発行) に掲載されたものを電子版として再公開したものです。

目次

学祭山行(奥秩父)

メンバー:川嶋 管野 福澤 長嶺

11月1日(水) 実1 晴

 新宿駅に集合し、韮崎駅に向かう。韮崎駅からバスに乗り瑞牆山荘に到着、体操の後、出発する。15分に1回程度肩回しを行いながら富士見平小屋まで良いペースで進む。富士見平小屋に到着後、テントを設営し、サブ梱包で瑞牆山へ向かう。途中、桃太郎岩で水と昼食を摂る。その後、鎖場がある箇所は声を掛け合いながら慎重に通過していく。山頂手前は急登である。瑞牆山に到着し、写真を撮った後、水とレーションを摂り富士見平小屋に戻る。スリップに注意しながら下っていく。良いペースで下り、富士見平小屋に到着する。

CT)瑞牆山荘(10:50-11:19)〜富士見平小屋(12:10-12:40)〜瑞牆山(14:12-14:29)〜富士見平小屋(15:28)

11月2日(木) 実2 晴

 テントを撤収し、出発する。大日小屋まで、ゆっくりとしたペースで登っていく。大日小屋に到着し、休憩した後、金峰山へ向かう。途中、大日岩を通過し、その後は登りが続くがペースを落とさず登っていく。砂払ノ頭から岩が多くなるため慎重に登っていく。金峰山の山頂に到着し、写真を撮った後、2500m付近で水とレーションを摂る。朝日岳までは声を掛け合い、気合いを入れて登り切る。朝日岳からの下りは足場が悪いため注意しながら下り、大弛小屋に到着する。

CT)富士見平小屋(5:32)〜大日小屋(6:22-6:33)〜大日岩(7:03)〜金峰山(9:41)〜朝日岳(11:10)〜大弛小屋(12:39)

11月3日(金) 実3 晴

 国師ヶ岳までは木道が続き、滑りやすくなっているため注意しながら登る。前国師岳を通過し、国師ヶ岳に到着する。国師ヶ岳からの下りでは、登山道に雪が付いて凍っており非常に滑りやすい。スリップに注意しながらゆっくりと下る。東梓から富士見までアップダウンを繰り返す。声を掛け合い、気合いを入れて登っていく。富士見で休憩を取った後、甲武信ヶ岳に向かう。山頂手前はガレているため、落石に注意しながら登っていく。甲武信ヶ岳には複数名の登山客がいる。写真を撮った後、慎重に下り、甲武信小屋に到着する。

CT)大弛小屋(5:26)〜国師ヶ岳(6:36-6:48)〜甲武信ヶ岳(13:02)〜甲武信小屋(13:15)

左から福澤、管野、川嶋

谷川岳雪上訓練山行

メンバー:川嶋 管野 川嵜 長嶺

12月1日(金)  pre1 曇

 新宿駅に集合し、土合駅へ向かう。土合駅で準備をした後、白毛門駐車場に向かう。着替えは土合駅で預かっていただく。白毛門駐車場に到着し、幕営する。

CT)土合駅(22:14)~白毛門駐車場(22:25)

12月2日(土) 実1 晴

 食事当番、梱包に時間が掛かり、出発が大幅に遅れる。ロープウェイ乗り場まで歩き、ロープウェイに乗車する。天神平駅に到着しビーコン・チェックをした後、雪上訓練場所の天神平スキー場へ向かう。積雪は20㎝ほどである。雪上訓練ではピッケルの使用方法や歩行の仕方を説明した後、スキー場の斜面で繰り返し歩行訓練を行う。休憩を取り、アイゼン着脱に移る。素早く確実に装着できるよう練習し、歩行訓練を行う。急斜面で歩行を確認しながら歩く。雪上訓練を終了し、熊穴沢避難小屋へ向かう。重荷のためゆっくりとしたペースで進む。

CT)白毛門駐車場(9:04)~谷川岳ロープウェイ(9:34-9:59)~雪上訓練場所:天神平スキー場(10:17-14:20)~熊穴沢避難小屋(15:36)

12月3日(日) 実2 晴のち曇のち雪

 熊穴沢避難小屋から昨日来た道を途中まで下り、天神尾根の尾根上への分岐点を曲がる。ここからはトレースがなく、膝下ほどの積雪をラッセルで進んでいく。登り切ると、天神峠リフト乗り場が見える。稜線上を歩き天神山に向かう。天神峠から下り、雪上訓練場所の天神平スキー場へと向かう。雪上訓練ではキックステップ、スタカット、アンカー構築、フィックス通過を行う。積雪量は20㎝ほどである。前日に訓練した急斜面まで移動し、滑落停止と耐風姿勢を行う。雪上訓練を終え朝、稜線へと出た道まで登り返す。その際、雪が強く降ってくる。登りのトレースをたどり、行きで曲がった分岐点まで下る。そのまま熊穴沢避難小屋まで向かいベースキャンプに到着する。

CT)熊穴沢避難小屋(7:07)~雪上訓練場所:天神平スキー場(9:19-15:20)~熊穴沢避難小屋(16:25)

12月4日(月) 実3 晴

 前日のミーティングで引き返し時間を10時30分に変更したため、その時間を目安に登っていく。前日から20~30cmほどの積雪があり、トレースが消えているためラッセルをしながらゆっくりとしたペースで進む。吹き溜まりでは腰ほどの積雪がある。風はなく、青空も見える。声を掛け合いながら登っていくが、東側が切れているため注意しながら登る。ペースが上がらないが気合を入れて登っていき、肩ノ小屋に到着。肩巻きの方法やショートロープの歩き方の講習会を行う。引き返し時間になったため熊穴沢避難小屋に引き返す。下りはスリップに注意しながら登って来たトレースをたどり、慎重に下っていく。熊穴沢避難小屋に到着し、テント撤収をする。官物を梱包し、谷川岳ロープウェイ天神平駅に向かう。アイゼンは外して歩く。熊穴沢避難小屋から途中まで、東側が切れている細い道を進む。ザックに引っ掛かる枝が多く、除けながら慎重に進んでいく。ロープウェイ乗り場に到着、ロープウェイ最終時間が16時30分ではなく16時であったため、急いで乗車させてもらう。谷川岳ロープウェイに乗り、谷川岳ロープウェイ土合口駅から歩き、土合駅に到着する。

CT)熊穴沢避難小屋(7:01)~肩ノ小屋(10:24-11:40)~熊穴沢避難小屋(12:30-14:15)~谷川岳ロープウェイ(16:06)~土合駅(16:52)

冬山合宿(爺ヶ岳・南尾根)

メンバー:川嶋 管野 福澤 中澤監督 高柳コーチ 宮津コーチ

12月26日(火) 実1 快晴

 部室に集合し、新宿駅へ向かう。新宿駅で高柳コーチ、宮津コーチと合流する。その後、八王子駅で中澤監督と合流する。信濃大町駅に到着、着替えをタクシー会社に預かっていただく。タクシー2台で日向山ゲートに向かう。日向山ゲートに到着し、ソリに荷物を梱包し直す。ビーコン・チェック、体操をしたのち出発する。積雪があったものの非常に少なく、ソリは車道の両端の積雪がある箇所を進んでいく。しばらく歩き、980m付近では雪が着いている。良いペースで登っていく。なだらかな登りが続く。スリップに注意しながら歩く。最後は少しペースが落ちるが気合いを入れて歩き切り、BCに到着する。

CT) 信濃大町(11:16- 11:40)~日向山ゲート(11:55-12:44)~BC(14:36)

12月27日(水) 実2 雪のち晴のち曇のち雪

 梱包に時間がかかり出発が遅れる。ビーコン・チェックをし、体操をした後、出発する。傾斜が急になる手前で宮津コーチからキックステップとピッケルの使い方を教えていただく。説明の後、登り始める。夏道にトレースが残っており、それに沿って登っていく。所々膝の高さほどの積雪があるが、ほとんどの場所は足首程度である。しばらく夏道を歩いていく。途中、1650m付近にトラバース箇所があるため、声を掛け合い慎重に進む。1720m付近で尾根上に上がる。膝ほどの積雪がある。宮津コーチ、高柳コーチに先にルートを上がっていただく。C1に到着し、官物をデポし、昼食を食べて休憩をしたのちBCへ引き返す。スリップに注意しながら下っていく。登りでトラバースした箇所は今後、積雪があると危険であると判断し、1800m付近から尾根上を下る。標識を充実させながら下り、BCへ到着する。

CT)BC(6:50)~C1(10:52-11:27)~BC(12:34)

12月28日(木)実3 晴

 ビーコン・チェック、体操をした後、出発する。C1までのルートの標識を充実させて登っていく。途中、1430m付近で管野の梱包のバランスが悪かったため直す。その後、前日に尾根上を下った合流点である1700m付近で尾根上に上がっていく。上がった先で慶應義塾大学山岳部の隊と会う。適宜、肩回しを行い良いペースで登っていく。その先もキックステップをしながら進み、前日に荷物をデポしたC1へ到着する。テント設営を行い、デポした官物を回収する。

CT)BC(6:28)~C1(9:51)

<偵察隊>川嶋、宮津コーチ

 テント設営後、昼食を摂ったのちサブ梱包で上部へ向かう。積雪が少なく、所々笹や土が露出している。2000mを超えたあたりから雪が増えてくる。2200m付近で雪上訓練が可能な傾斜と広さのある斜面を見つける。その先は、風が強いことと広い場所が少ないことが予想されるため、雪上訓練場所をその場所に決めて引き返すこととする。標識をつけながら良いペースで下っていき、C1に到着する。

CT)C1(11:11)~引き返し地点;2200m(12:35)~C1(13:07)

12月29日(金) 実4 雪のち快晴

 前日のミーティングで12月31日、1月1~3日の天候が悪化する予報が出ていたことから、2日間で予定していた雪上訓練を1日に短縮して行い、頂上往復を1日早めることとした。

 ビーコン・チェック、体操をした後、サブ梱包で出発する。前日のトレースは、10㎝ほどの積雪で見えづらくなっている。ゆっくりとしたペースで進み、前日偵察した雪上訓練場所に到着する。雪上訓練場所の積雪は60~70㎝ほどである。ヘルメットを装着し、訓練を開始する。訓練では、まず耐風姿勢や歩行の注意点を宮津コーチに説明していただき、ダイヤモンド歩行で繰り返し確認しながら訓練を行う。その後、滑落停止を行う。休憩をした後、アイゼン着脱とアイゼン歩行の訓練に移る。タイムを計測し練習、ダイヤモンド歩行で繰り返し確認をする。その後、アイゼンを装着した状態での滑落停止訓練を行う。昼食を摂り、ハーネスを装着した後、フィックス通過を行う。ほかの訓練同様、最初に宮津コーチに説明していただき、学生が実践する。続けてロープを装着し、コンティニュアス、アンカー構築、スタカット、自由歩行を行う。全体での説明を終えた後、3パーティに分かれて訓練をする。それぞれの訓練が終了し、ヘルメット、ハーネス、ロープを外し、梱包した後C1へ戻る。アイゼンは装着したまま、歩行に注意しながら下り、C1へ到着する。

CT)C1(6:29)~雪上訓練場所;2200m(8:01-14:49)~C1(15:18)

12月30日(土) 実5 快晴

 前日からの積雪はなく、トレースが残っている。トレースの部分が凍っている箇所があるため、注意しながら登る。前日雪上訓練をした場所から上は、ほかの隊(天野コーチのパーティ)のトレースがあり、それに沿って標識を充実させながら進む。JP(2320m付近)でヘルメット、ハーネス、ロープ、アイゼンを装着する。2350m付近から赤旗を立てていく。雪は少なく、所々岩が露出しており、ガレている。南峰頂上直下は風が強い。南峰に到着し、中央峰に向かう。中央峰までは尾根を巻いていく。北側の斜面が切れているため注意して声を掛け合いながら進む。中央峰に到着し、写真を撮った後、東尾根側で昼食を摂る。その後、引き返し、標識を回収しながら下っていく。スリップに注意しながら、良いペースで下る。途中2320m付近でロープとハーネスを外す。その後も声を掛けながら下り、C1へ到着する。

CT)C1(5:56)~爺ヶ岳南峰(10:02)~爺ヶ岳中央峰(10:29-10:46)~爺ヶ岳南峰(11:16)~C1(13:15)

爺ヶ岳頂上にて

12月31日(日) 実6 雪のち霙のち雨

 前日のミーティングで、天候が早朝まで悪化する予報が出ていることから出発時間を7時30分とした。積雪は5㎝ほどで風速は3mほどである。今後の天気予報で悪天候になることもあり、BCまで下ることとする。所々凍っている箇所があるため声を掛け合いながら、慎重に下っていく。途中、天野コーチのパーティが後から歩いてくる。行きで着けた標識を取りながら下山する。入山のときよりも融雪が進んでおり、階段や岩が露出している。1500m付近で休憩を取った後、スリップに注意しながら下り、BCに到着する。

CT)C1(7:21)~BC(9:20)

1月1日(月) 実7 晴

 前日のミーティングで、路面が凍結していることを考慮し、出発時間を7時30分とした。前日から20㎝ほどの積雪がある。ソリの荷物に注意しながら下っていく。道が屈曲している箇所では片側の斜面に注意しながら進む。その後も良いペースで下り、日向山ゲートに到着する。

CT)BC(7:23)~日向山ゲート(8:35)

日向山ゲートにて。左から高柳、福澤、川嶋、管野、中澤(撮影:宮津)

唐松岳トレーニング山行

メンバー:川嶋 管野 福澤 中澤監督 長嶺

2月4日(日) Pre1

 部室に集合し、バスタ新宿に向かう。バスタ新宿からバスに乗り八方バスターミナルに到着する。八方バスターミナルから歩いて白馬アルパインホテルに到着し、幕営する。

CT)八方バスターミナル(15:47)~白馬アルパインホテル(16:00)

2月5日(月) 実1 曇のち雪

 テント撤収をし、梱包する。その最中に中澤監督、長嶺先輩と合流する。アルパインホテルで朝食をいただく。朝食後、荷物を預けてゴンドラ乗り場へと向かう。ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、八方池山荘に到着する。ゆっくりとしたペースで歩き、第1ケルンに到着する。短い休憩を取り、第2ケルンへと向かう。尾根上の雪面が硬く歩きやすい場所を選びながら進む。視界はガスで100mほど先までしか見えない。中澤監督に先導していただき、ルートを確認しながら進んでいく。ゆっくりとしたペースで進み続け、八方池に到着する。八方池付近で幕営する。

CT)白馬アルパインホテル(8:04)~ゴンドラ乗り場(8:20)~八方池山荘(9:15)~BC(10:52)

2月6日 実2 雪 

 強風のため、幕営地付近の斜面で雪上訓練を行うこととする。まずアイゼン着脱をし、2分以内、その後ワカンを3分以内に装着できるように練習する。ワカン装着訓練後200mほどワカンを着けた状態での歩行訓練を行う。その後アンカー構築、スタカットの訓練に移る。アンカー構築は縦埋め、横埋めについて確認する。スタカットはシッティング・ヒップビレイを川嶋がデモンストレーションで行い、方法を確認する。その後スタンディング・アックスビレイを川嶋がデモンストレーションで行い、川嶋-福澤、長嶺-管野ペアで実践確認をする。

 休憩の後、フィックス工作と通過を行う。フィックス工作は川嶋とコーチ陣でデモンストレーションを行い、その後、アドバイスを受けながら学生で行う。続いてコンティニュアス歩行の訓練を行う。川嶋-福澤、長嶺-管野ペアで肩巻きをし、ショートロープで200mほど歩行を行う。その後、ビーコン、埋没捜索訓練を行う。ビーコン、プローブの使用方法を確認し、中澤監督から捜索の方法を説明していただく。最後に福澤が実際に雪の中に埋まり、ほかのメンバーがプローブで捜索する実践訓練を行う。全訓練を終え片付けをし、行動を終了する。

フィックス工作の練習風景(講師:長嶺)

2月7日 実3 雪のち曇

 ハーネス、ロープ、ヘルメット、ワカンを装着し、体操した後、出発する。200mほど先まで見えるが、視界が悪く北面からの風がかなり強い。幕営地から稜線上を歩くと数分で着くケルンのあたりで危険と判断し、引き返す。ロープ、ワカンを外し、天候が回復するまでテントで待機する。1時間ほど停滞した後、8:15ごろからロープ、ワカンを装着し出発準備をする。先程よりもうっすらと青空があるが、稜線上の風は強いままである。露岩などを目印にしながら進んでいく。中澤監督、長嶺先輩にルートファインディングの方法を指導していただきながら進む。2300mのあたりで、今後の天気回復が見込まれないことから引き返すこととする。引き返しも雪庇などに注意しながら進み、BCに到着する。テントで30分ほど休憩した後テント撤収をし、梱包をして八方池山荘リフト乗り場へと向かう。八方池山荘付近にてビーコン埋没捜索を行う。その後リフト、ゴンドラを乗り継ぎ、ゴンドラ乗り場から10分ほど歩いて白馬アルパインホテルに向かう。その途中で管野が広進堂レンタルショップにてスキー用具のレンタルを行う。アルパインホテルに到着し幕営する。

CT)BC(6:39)~引き返し2100m付近(7:55)~BC(7:07-8:30)~引き返し2300m付近(9:24)~BC(10:10-11:55)~八方池山荘(13:00-13:26)~白馬アルパインホテル(14:28)

2月8日 実4 晴のち曇

 トレランザックでの行動とし、テルモス、レーション、貴重品、ゴーグルなどを持っていく。中澤監督とはスキー場へ向かう前にアルパインホテルで別れる。アルパインホテルからスキーブーツを履き、板、ストックをゴンドラ乗り場まで担いでいく。ゴンドラで上に上がり、8:30-12:00ごろまでリフトを乗り継いで様々なコースを滑る。途中で明大山荘の場所を確認する。休憩を取った後、上部のコースを滑る。スキートレーニングを終え、アルパインホテルに到着し行動を終了する。

CT)白馬アルパインホテル(7:15)~スキー場(7:37―14:51)~白馬アルパインホテル(15:18)

白毛門トレーニング山行

メンバー:川嶋 管野 福澤 中澤監督

2/16(金) Pre1

 部室に集合し、電車を乗り継ぎ土合駅に到着する。土合駅で実1のテルモスに入れる飲み物を購入し、白毛門登山口駐車場に向かう。駐車場には足首ほどの積雪があり、1パーティのテントが張ってある。テントを張った後、中澤監督と合流する。

2/17(土) 実1 曇のち快晴

 駐車場から白毛門まではトレースがある。ルートを確認しながらトレースに沿って登っていく。雪面は所々凍っているため、蹴り込みながら進む。途中、1154mで休憩を取り、現在地を確認する。1154mから東側の切れている箇所などは声を掛け合い注意して進む。1484m手前で管野にトップを交代する。川嶋が遅れがちになるが白毛門直下は傾斜が急であるため、慎重かつ一気に登っていく。白毛門に到着し、写真を撮った後、幕営場所に向かう。中澤監督に幕営場所を確認していただき、1680m付近で幕営することとする。昼食を摂った後、中澤監督から風除けのためのスノーブロックの作成方法を教えていただき、テントを設営し行動を終了する。

CT)白毛門登山口駐車場(6:07)~白毛門(10:44)~BC(11:03)

白毛門頂上付近でテント設営

2/18(日) 実2 霧のち晴

 ビーコン・チェック、体操をした後、出発する。BCからヘルメットとアイゼンを装着する。ガスが懸かっており、視程は100~200mである。トレースがあり、雪面は硬い。しばらく緩やかなアップダウンを繰り返し、良いスピードで進む。笠ヶ岳頂上直下は急登であるため歩行に注意し、登っていく。笠ヶ岳に到着し、写真を撮る。次第にガスが晴れ、谷川岳や一ノ倉岳、茂倉岳が見える。写真を撮った後下る。中澤監督にトップを行っていただき、急斜面であるため斜降しながら下っていく。BCに到着後テント撤収と梱包をし、白毛門へと向かう。白毛門からの下りも中澤監督にトップを行っていただく。傾斜が急であるため尾根の西側を巻いていき、その後、斜降しながら1550m付近まで下る。雪崩地形であることや積雪状況によるルートの選択方法を中澤監督に教えていただく。その後、川嶋がトップになり、白毛門登山口駐車場に向かう。片側が切れている箇所や東側の雪庇に注意し、声を掛けながら進む。気温が上がり前日よりも融雪が進んでおり、岩や土が露出したり穴が空いたりしている。1154mでレイヤーの調節と休憩を取る。その際、管野のザックのバランスが偏っていたため梱包も直す。休憩の後、順調に下っていき白毛門登山口駐車場に到着する。駐車場でアイゼンを外し、車道を歩き土合駅に到着する。

CT)BC(6:22)~笠ヶ岳(7:09-7:24)~BC(8:01-8:49)~白毛門(8:55)~白毛門登山口駐車場(11:41)~土合駅(11:51)

八ヶ岳登攀山行

メンバー:川嶋 福澤 管野 川嵜 橋本

2月24日(土) 実1 晴

 新宿駅に集合し、茅野駅へ向かう。茅野駅からタクシー2台で八ヶ岳山荘に移動する。八ヶ岳山荘で準備をし、荷物を預かっていただく。赤岳山荘に到着し、テルモスとレーションを摂る。美濃戸山荘からの分岐で南沢に進み、1900m付近で休憩を取る。行者小屋へ向かうが、所々雪面が凍っており滑りやすくなっているため、声を掛け合いながら進む。CT)八ヶ岳山荘(10:27)~赤岳山荘(11:28-11:39)~行者小屋(15:11)

2月25日(日) 実2 曇のち雪

 阿弥陀岳・北稜に向かう。行者小屋から文三郎道に入り、阿弥陀岳と赤岳の分岐で中岳沢を進む。2000m付近から西側の尾根上に上がり、JPを目指して登っていく。JP手前で傾斜が急になったためロープをつなぐ。スタカットで川嶋がトップで登り、管野と橋本がセカンドで登る。雪稜を登った後、その後も川嶋がトップで、岩でプロテクションを取りながら登る。次第に天候が崩れ、風が強くなってくる。風速15~20mほどである。雪も降っており視界も悪い。橋本がトップを代わり、最後のピッチを登る。岩壁を登り終えた後、阿弥陀岳まではコンテで登っていく。阿弥陀岳に到着するが、天候が悪く、時間もコースタイムよりも大幅に遅れていたため、中岳沢を下る。橋本、川嶋、管野の順番でロープをつなぎ、コンテで下っていく。風が強いためゴーグルを装着し、注意して下っていく。2000m付近でロープを外し下っていき、行者小屋に到着する。

CT)行者小屋(6:54)~阿弥陀岳(12:07)~行者小屋(14:37)

風雪の阿弥陀岳頂上にて

2月26日(月) 実3 曇のち晴

 行者小屋から中山乗越へ進む。中山乗越から取付につながる横岳西面へ続く沢筋を、地形図を確認しながら探す。沢筋にはトレースがなく、膝から腿程度のラッセルで進む。下部岩壁の少し下のあたりからの急な雪稜の手前でロープを出す。ビレイとコンテで下部岩壁取付に到着する。下部岩壁は2ピッチで登る。ボルトとナチュラル・プロテクションで支点を取りながら上がる。2ピッチ目は灌木などの自然物による支点が適宜ある。2ピッチ目終了点からコンテで急な雪稜まで上がる。雪稜では岩でロープがスタックしてしまう。橋本が岩でスタックしたロープの流れを元に戻して、そのまま上がる。上部岩壁手前までコンテで上がっていく。上部岩壁取付に到着した時間が遅く、途中で急斜面をトラバースする。橋本・管野ペアはラストピッチの雪壁を登り、川嵜・川嶋ペアはトラバースを延ばして上部へ上がる。コンテで石尊峰へ到着する。このあたりから下りの稜線上はとても風が強い。地蔵尾根へと急降が続くため、コンテで降りる。川嶋のペースが遅れ、川嵜に荷を預けて下る。樹林帯に入り緩やかな道を下っていき、帰幕する。

CT)行者小屋(6:41)~取付(9:59)~石尊峰(16:02)~行者小屋(17:22)

2月27日(火) 実4 晴

 風が強いという予報と自分たちの技術、体力不足からコースタイムどおりの行動ができないと判断し、予定していた赤岳主稜に登らず、行者小屋付近の開けた場所で雪上訓練を行うこととする。まず、ビレイする際に絡まらないようにするためにロープの出し方から確認していく。その後、川嶋と管野でロープをつなぎ、川嶋が木やスノーバーで支点を取りながら進み、管野が確保を行う。その後、川嶋が管野を引き上げ、管野が支点を回収しながら登るという一連の流れを川嵜、橋本にアドバイスをいただきながら行う。加えて、道が屈曲する際の支点の取り方や登り方、岩でのプロテクションの取り方、固定分散と流動分散、カムやナッツ、岩の形状を利用した取り方の練習を行う。その後、川嶋は橋本にショートロープでの歩き方や注意点を教えていただく。管野は川嵜にフィックス通過の注意点などの説明を受ける。雪上訓練を終えた後、テント撤収と梱包をしたのち下山する。

CT)行者小屋(13:48)~赤岳山荘(16:07)~八ヶ岳山荘(17:09)

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